国際機関へのエントリータイミングについて考えてみる【第1回】

国際機関
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「国際機関で働く」ことを目標にしている若者はそこそこ多い。

私もその一人であったし、国際機関就活の書類選考等で落とされる度に、ますます国際機関就活への熱を上げていたものだ。

「国際機関で働く」ことそのものを目的化し、肝心の「自分が”今”なにをGiveできるか」といった視点や、長期的なキャリア形成の視点が多少欠けていたように思うこともある(勿論、その時々で、自分なりにそれらについても悩み抜いて答えをだしたつもりだ。人間のその時々の考えや感情はなんとも脆いものである)

国際機関(正確には国際開発金融機関)の”中”の人になって、国際機関にエントリーするタイミング(人生のどのタイミングで国際機関に入るのか、の意)について見えてきたこと、自分なりの考えについて書く。

国際機関でキャリアを積む上での”正解”とは?

エントリータイミングを考えるにあたり、そもそもなんでエントリータイミングを気にする必要があるのだと、まずはそこから考えていきたい。

当たり前だが、なんだってメリット、デメリットがあるし、自分自身の一つ々々の選択には、それに紐づく結果がやってくるわけである。

国際機関のみならず、キャリア上の”正解”なんて、そもそも存在するのか?自分自身で納得していたらそれでいいじゃないか?と自分もそう思うのであるが、そうなると、比較が難しくなるし、そういった感覚的なものは、時によって移ろうものなので、それのみに頼るのも不安なものだ。

なので、今回は単純に、「職位(=年収)」、「長期的キャリア開発」、「難易度・不確定要素」の三つに指標を絞り、6パターンについて、これから数記事に分けてそれぞれ考えてみたい。

×、△、○、◎の4段階評価とする。

「評価の基準は?」と聞かれそうだが、私の実体験、伝聞、ネット情報を総合しての独断と偏見である。

 

※職位については、各国際機関や、国際開発金融機関が公表している給与テーブルを参照のこと。尚、国連と、各国際開発金融機関とで職位の表記は異なるため、単純比較が難しい。よって、参考程度に捉えてほしい。

(当たり前だが、上記は筆者の個人的な主観であり、人によって(特に”中”の人)は意見が異なることと思う。繰返しになるが、これは私個人の主観で、「そばよりもうどんが好き」といったレベルの話をしているだけなので、目くじらをたてないで頂きたい。まあ、そんな暇な人はいないかw)

コンサルからの正社員

職位=×

長期的キャリア開発=△

難易度・不確定要素=○

 

日本人以外は割りとこのパターンが多い。コンサルと一口にいっても、大学院卒業後に職歴無しで人脈だけ頼りに飛び込んでくる20代の若者もいれば、職歴や経験もたっぷりに、本当な意味で自分の知見を「コンサル」する4-50代の人もいる。ここでは、前者を想定して書いている(何故なら後者の方にお会いした事はあるが、そんなこれまでのキャリアについて根掘り葉掘り聞いたことはないため)。

院卒で特に職務経験もない状態でのコンサル採用の場合、職位的には勿論低い。いわば手を動かす仕事。自身の専門(といっても大学や院で学んだこと)を使う仕事もあるが、基本的には分析、資料集め、リサーチ、資料作成、財務モデリング(簡単なの)、等色々と手足になって働くイメージ。

コンサルから正社員になったとして、正社員の一番下の職位が始まることが多い。

なので、最短で、院卒(24歳)⇒ コンサル勤務1‐2年 ⇒ 正社員へコンバート(26歳)※大体国連で言う所のP1 ⇒ 職位を1ランク昇進(29歳)※P2

って感じかと。最短でなので、これらに+1-3年補整して考えるとより現実的かも。

 

長期的キャリア開発的には、可もなく不可もなくといった所かと。というのも、コンサルで雇用されるのも、立派に国際機関と直接雇用しているわけで、何より若さが武器である。民間での職歴無くして、国際機関を30代半ばとかで離れたらどうなるのか不安しかないが、、まあ、国際機関で生きていくとなれば、若い分だけ所属組織での経験や人脈を積み上げていくことができるのは+ではなかろうか。

事実、コンサル雇用から正社員となり、そのまま管理職まで昇っていっている例を何度も見ている。なので、結局は(まあ、どのケースにおいてもそうなのだが・・笑)人次第といえるだろう。ただただ、若くして国際機関の特殊な環境に飛び込んでいる分、時間を味方にするイメージか。

次回

思ったよりも字数が多くなったため、他残り5パターンは次回以降の記事にゆずることとする。

5パターンについては、JPO、YPP、ミッドキャリア、空席公募(ジュニアレベル)、空席公募(シニアレベル・管理職レベル)に分けているので、いづれかのエントリー方法を考慮している人は、”中”の人の戯言レベルだが何かしらの一助となれば幸いである。