金融オペレーションのやりがい、将来性はあるのか? ~オペレーションは高度な専門職集団~

就職活動(留学中)
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最近、学生さんから外資系金融オペレーション業務の将来性について聞かれたので、

オペレーション業務について私の考えを書く。

オペレーション ≠ 一般職

よく誤解されがちなのだが、オペレーション=一般職と思われることがある。

一般職なので管理職になったりとかないんでしょ?

待遇も悪いんでしょ? と。。

 

ここは明確にしておきたいのだが、オペレーションは一般職ではない。

管理職になれるし、(フロントと比べたら劣るが)待遇だってそんなに悪くない。

(外銀オペレーションだって、新卒年収で、’日本のサラリーマン平均年収’は軽く超える。私が聞いたところだと、戦略コンサルや、Big4、MSFTの新卒給与よりも高い)

 

ただ、社内ではフロントとオペレーションの関係性に上下関係が出来上がっていたりとかはある。

勿論、オペレーションが’下’に扱われる。

そうした事象も、同じ会社内でも部署が変われば状況は異なってくる。

フロントとオペレーションの関係性がよい部署も勿論ある。

(感覚的には、フロントの邦銀出身者率と関係性があるような・・??つまり、彼らはオペレーション=一般職とみなしている可能性が高い)

オペレーションは将来性がない?

これもよく質問されるのだが、AIやロボティクスの台頭によりオペレーションの食い扶持が将来はなくなるという意見だ。

オペレーション業務の一部はそれに該当するであろう。

ただ、それはフロントだろうが、他業種だろうが同じである。

 

テクノロジーやイノベーションが既存の仕事や業界を淘汰するというのは当然に起こりうるわけで、

その代わりに新たな仕事や業界が生まれたりする。

ただ、自分が社会人として生きるせいぜい30年少しの間、そんなマクロな視点から、今を右往左往しても仕方がない。

 

少し横道に逸れてしまったが、結論として、我々が現役社会人をしている間にオペレーションが完全になくなることはないであろう。

だからといって自己研鑽を怠ったり、AIやロボティクスをはじめとした、時代の変化を追いかけようとしないと黄信号だと思っている。

あくまで、こうした新技術であったり、新たな金融の規制だったり取組み(Fintech等)だったりを、しっかりとキャッチし、自分なりに理解・習熟し、業務へ落とし込むことができる人材が、オペレーション部門内で昇進していくだろうし、今後ますます期待されるであろう。

 

じゃあ、新技術や新たな金融の取組みを追いかけていたらいいのか、といった声だったり、

現在配属されているチームでは通常業務がメインであり、そうした時代の波から取り残される不安を感じる、といった声が聞こえてきそうだが、

私は、今後は上記の両輪を、若手のうちから意識して関わり深めていくことが、非常に重要になってくると考える。

 

具体的に言うと、通常業務をまわす部隊にいるのであれば、新技術等の情報を意識して取りに行くことが求められるし、逆に新技術を導入したり、新規制に対応する立場にあるのであれば、それらを現在の業務に落とし込むために、通常業務について理解することが求められる。

方向性が違うだけで、結局は「広く情報を求め、自分のエリアに持ち込む」ということなのだが、とにかく主体性と戦略性をもって動く必要がある。

オペレーションの将来のキャリアオプション

オペレーションの将来のキャリアオプションだが、まあ色々あると思っている(ざっくりで申し訳ないw)。

と言うのも、オペレーション業務は幅が広く、専門性も高いため、きちんと仕事をこなして部門内でそれなりに評価されいれば、

そんなに将来に悲観することはないのでは?と思う。

 

以下、ざっくりとであるが、オペレーションのキャリアオプションを大別した。

オペレーション内で昇進、管理職パターン

単純明快。

新卒入社であれば、まずはこれを目指すべきだと思う。

 

部門内のチームを幾つかローテーションしたりすると思うので、その中から自分の得意分野だったりを見つけ、

早く自らイニシアティブをとれるようになることを目指したい。

 

たとえ地味な通常業務でも、ミスなく、遅れなく、淡々と、インターナルクライアントである先輩やチームの長に尽くす気持ちで取り組むべきである。

勿論、新たな仕事のやり方だったり、より良い方法等はどんどん提案していくとよい。

スペシャリストパターン

仕事への取り組み方自体は、上記管理職パターンのアプローチとそんなに大差ない。

管理職を目指して行きたいのか、スペシャリストでいきたいのか、というコミュニケーションも、上司との面談等で確認されるはず。

 

スペシャリストになると、自分の担当業務に関しては、まさに部門内での’生き字引’のような存在になる。

この段階に来ると、フロントの人からも一目置かれたりする。

 

雇用の安定性という点では安心ではある。が、外銀だと、その担当業務そのものが海外や社外へ移ったりすることもあるので、

その点は注意が必要である。

他部署へ異動パターン

社内公募情報に応募したり、社内の人間からお声がかかったり等で、他部署へ異動したりといったこともある。

基本的には、基本的にはどの他部署であれ可能性はあるのではなかろうか?

唯一、個人的には、元オペレーションでIBDにいったというのだけは聞いたことがない。

 

それ以外だと、例えば以下のようなパターンがある。

トレーダー、セールス

プライベートバンカー

事業企画・戦略

コンプライアンス

リスク管理(私のパターンw)

競合他社へ転職パターン

(人材市況だったりのマクロ要因を度外視すると)競合他社の同職種であれば基本的には転職できるのではなかろうか。

その際には、職位があがることもあれば、下がるパターンも十分にありえる。

そこばかりは、転職先のニーズと、自分の実力がものを言う世界である。

別業界へ転職パターン

これは変数が多すぎるため一概には言えないのだが、金融オペレーション出身の強さは、何と言っても仕事の堅さである。

ミスをしない、ドキュメンテーションがきちんとできる、業務フローをはじめとしたオペレーションまわりを組み立てられる、といったスキルや経験を売り込めば、

どんな会社にだってオペレーションはあるわけなので、全く転職先がないなんて憂き目にはあわないのではなかろうか。

最後に

学生で金融のオペレーション業務に詳しい人なんてほぼ皆無だと思っている。

なので、オペレーションに対する正しい情報だったり(私の情報も、あくまで私の独断と偏見に満ち溢れ、誤情報満載なのだがw)、

知識がついていかず、イメージから語られたり、そもそも何の印象もなくて、応募しないという人も多いと思う。

 

オペレーションというキャリア選択も一考の価値はあると思うので、この機会に考えてみて頂けると幸いである。