FRMってご存知ですか?
ひとことで言うならば「金融リスクの専門資格です」。
日本での知名度が低く日本語で情報があまり出回っていないため、今回FRM取得を目指すにあたり適宜記事にできたらとおもっています。
FRMとは?
FRMはFinancial Risk Managerの略で、よくCFA(Certified Financial Analyst)のリスクの部分を深堀りした試験とか言われます。
運営団体はアメリカのGARP(Global Association of Risk Professional / https://www.garp.org/#!/home)です。
アメリカで金融業界にいる人なら知っている人が多い印象です。
以下細かい点はWikipediaより抜粋させて頂きます。
”FRM の資格を取得する為には、Part I 及び Part II の2つの試験に合格し、試験合格後、5年以内に、2年以上の金融リスク関連の職務経験を証明する必要がある。
- 試験日- 毎年5月、11月
- 試験会場- 全世界におけるGARP指定の試験会場
- 試験方式- 四岐択一マークシート方式(Part I – 100問、Part II – 80問)使用言語は英語のみ
- 試験時間- 各 Part 4時間
- パススコア- 成績優秀者(上位5%の受験者)の平均スコア×70%
- 合格率- 2018年5月 Part I : 41%、Part II : 53%
- 受験資格- 受験資格に特段の制限はないが、修士レベル以上の数理ファイナンス、金融工学及び金融リスク関連分野の実務の知識を前提とした問題が出題される。”
日本だと試験会場は東京のみですね(東工大の教室を借りて実施しているようです)。
同一名称の別資格を誤認受験しないよう注意!笑 *
*あくまでGARMのFRMを受験しようとして間違えて当該同一名称別資格を受験しないでねという意です。
これ私が間違えそうになったのですが(笑)、なんとFRMと同一名称の金融系資格が日本に存在するのです。
しかも日本の団体が運営しているため、むしろこっちの資格情報の方が日本語で出回っていると思います。
因みに、一般財団法人リスクマネジメント協会(www.arm.or.jp)が認定している「ファイナンシャルリスクマネジャー」という資格です。
*アクロニム(頭字語)も資格名称も完全一致なんです。
協会HPを確認するかぎり試験範囲もほぼ一緒です(問題とかテスト形式はとうぜん異なるでしょうが)。
*別に偽物というわけではなく、ただ単に異なる資格というだけです。この資格が日本の金融業界でどの程度有効かについては不明です。
因みに、一般財団法人リスクマネジメント協会に問合せをしまして、GARPが認定するFRMと何かしら関係性はあるのか(例えばGARMと提携している等)聞きましたが、回答としては「名称が一緒なだけで何も関係性はありません」とのことでした。
FRMを取得するメリットは?
FRMを取得するメリットは以下に当てはまる場合は高いと思います。
・金融業界志望
・金融機関のリスク部門で勤務している若手~中堅
・金融機関でリスク部門の方と仕事上関わりが多い若手~中堅
・コンサル会社で金融セクター担当
金融業でリスクは切っても切り離せない分野であり年々複雑化する金融市場や各国の規制も相まって、良くも悪くも今後も継続的にニーズがある分野です。
一方で、FRMは金融系専門資格のなかでも日本での知名度が低く日本人で取得している人が少ないのが現状です。
よって、「今後の需要 × 日本市場での希少性」 からFRMの取得メリットは高いと判断しています。
余談ですが、国際金融公社(IFC 世界銀行グループ)では、部署にもよるようですがFRM取得にかかった費用はFRM認定後に払い戻してくれる助成制度があります。
*所属部署のマネージャーと要相談のようです。